こんにちは!
ばむじーんです。
先日、コロナ禍でルール変更等があったり無観客試合ではありましたが、下の子供がとある公式試合で優勝することができました。
下宿生活に慣れて、少し気持ちにも余裕ができたようです。
ということで、今回は女子高生アスリートの下宿生活について書こうと思います。
もくじ
寮と下宿のちがい
私自身もはっきりした定義はわからないのですが、ざっくりいうとこうなるのでは?という感じで理解しています。
寮
学校が運営管理している住まい。寄宿舎とも呼ばれる施設。
下宿
民家や民間運営の建物の一部を間借りして生活すること。
うちの子供達の通う高校は寮がありません。でも、複数のスポーツ種目でインターハイに連続出場しています。
また、芸能活動のようなことをしている子供たちにとっても学習がしやすい環境を作っている学校なので、歌手活動やバックダンサーとして活躍している生徒もいます。
家から通えないけれどこの高校に行きたいと希望した場合は、
- うちの子供達のように下宿先を探す
- 親子で近場に住まいを探して引っ越す
- 部員でアパートを1室借りて集団生活をする(同居していなくても近くに大人の管理者がいます)
この3択になります。
しかしながら、下宿代やアパート代などのお金の補助は高校から出ませんので実費になります。
下宿の費用
うちの子供達がお世話になっている下宿はかなり良心的で、部屋代と光熱水費、平日の朝食と夕食の食事代込みで毎月約50,000円程です。
内訳は、室料が20,000円 食事代が30,000円 です。
室料の20,000円に光熱水費が含まれています。
共同の洗濯機やお風呂、各部屋についているエアコン使用料も全て込みです。
入居する時には、2ヶ月分の部屋代と保証金等々をまとめて支払いました。
食事代は食べた分だけではなく、「月の半分以上食べたか食べないか」で決まるので、
月に17日分くらいしか食事をしていなくても30,000円が請求されるということになります。
現在はコロナウイルス関連もあり、学校を公欠にして長期遠征に行くような試合がありませんので、平日はがっつり2食とっていますが、以前は長期遠征が続いて食事を下宿で取らない日もありましたので、食事代が15,000円になったこともありました。
その分遠征の費用がかかりますので、減額可能な時は助かります。
生活費は50,000円
下宿代とは別に、生活費でそれぞれに50,000円ずつ振り込んでいます。
使用目的は、昼食と土日の食事代、日用品代、あとは遠征費の一部負担金や道具代です。
本音は、遠征費と道具代も優遇される高校への進学が理想ですね。
これらのまとまったお金は、教育ローンを借りて回しています。
子供のそれぞれの口座へ振り込んだり、キャッシュカードを2枚持つことができるろうきんの口座を開設したので、1枚は本人でもう1枚は私が持って、コンビニで入出金をしています。
ろうきんはセブン銀行ATMを利用すると手数料も無料で24時間手続きができるので、遠征先でもセブンイレブンさえあれば、引き落としが可能です。
それ以外に下宿代や携帯電話代は毎月振り込みだし、子供への送金は、深夜などは口座振り込みでやり取りすることもあるので、振込手数料が無料になるサービスをうまく利用しています。

自由に使えるお小遣いは、私達親は一切出していません。
そのかわり夫の両親が、試合で勝った時やテストで良い点が取れたというときに、孫からの報告を受けてお小遣いを振り込んでいるようです。(あえてここは干渉しません)
食事内容

写真はとある日の夕食です。
平日は部活があるので、帰宅が20時半頃になってしまいます。
本来の食事提供時間は19時ごろなので、このようにいつも食事をする部屋に作り置きされている状態です。(あとは各自、レンジで温め直します)
実はこの下宿の管理者(大家さん)は医療関係施設を経営されている方です。
この施設も下宿の隣にあるので、食事は病院食を作っているスタッフの方が入院食と同時に調理してくださっています。
管理人常駐有無と門限、セキュリティ
管理人さんが下宿している建物に24時間常駐しているわけではなく、隣の医療施設と同じ敷地にあるので、夜間管理は夜勤担当の看護師さんが行っています。
門限はありません。
セキュリティは各部屋にかぎがかけられるようになっているのと、玄関は番号を入力して中に入るオートロック式です。
基本的には部外者は建物に入れてはいけないので、お友達は入れません。
といっても部活で忙しい子供達しか入居していないので、お友達と遊ぶ余裕がありません。
でも例外もあって、うちの上の子は部活の成績が振るわずレギュラーメンバーになれなかったことで反発して、門限がないことをいいことに夜に遊びに出かけて補導されました。
(補導と言っても、警察のお世話になったのではなくて他校の先生に指導されて娘の通う学校へ連絡が行きました)
そのようなことを含めた高校生活については、以前も記事を書いています👇
https://reemetal-life.work/2020/07/30/continuing-sports-in-high-school-2/
下宿生活のメリット・デメリット
メリット
自立した生活を送ることで、自己管理能力がつき精神的にもたくましくなる
平日の朝晩の食事の提供がある以外は自己管理です。
その他中学校を卒業するまでは親に任せきりだったことを、すべて自分でこなさなくてはいけません。
お金の管理も含めてですので、部活もハードなうえに普段の生活の管理も全て自分。
だから、
「いかに自分の余計な負担を減らして、効率よく日常生活が送れるか」などいろいろ考えるようになります。
下の子は少し聴覚に障害があるので、同居していた頃に気が付かなかった耳が聞こえないことで困ったことを自分で考えて解決しようとしています。

また、自宅から通っている子供達が下宿生活をしている自分達の生活よりも生ぬるく見えてきて、それが闘志となって試合や勉強に良い影響を与えます。
(生ぬるく見えるというのは、洗濯や掃除など一緒に住んでいれば親がしてくれるようなことを、自分でやらなきゃいけないことに対しての不公平感をいいます。)
親に対する反抗が少なくなる
自宅から通えない学校への進学を希望したのは自分自身。
だから、上記のような不公平感は始めからわかっていて決めたことなので、親に八つ当たりもできませんし、逆に感謝してもらえるようになりました。
一緒に住んでいた頃は、会話がこじれて取っ組み合いの親子喧嘩になることもしょっちゅうでしたが、ちょっと滅入ると電話をかけてきたり、たまに会って外食すると外食先で泣き始まったりして、ちょっと前の反抗していた時期からの変化に驚きます。
反抗期は自我の芽生えからくるものだと本で読んだことがありますが、自我の芽生えに合わせて生活も自立しなくてはいけない状況になったことが、我が子たちにとっては良かったのかもしれません。
家族それぞれ違う場所で生活し始めたことで、些細なことでの喧嘩はほぼなくなりました。
もちろん、親としてきちんと言わなければいけないことだと思って伝えたことにイラっとして、子どもがキレることはまだありますが、それでも「どうしてそう言われたか」を理解しようとしてくれるようになったことがわかるので、頼もしく思います。
デメリット
自己管理能力とたくましさを得られる分の苦労は尽きない
昼食は学校の購買を頼ることもありますが、土日も含めて大概がコンビニ食になりがちです。
運動部なので、制服を着る時間以外はジャージやユニフォームしかほぼ着ませんが、洗濯しなければ臭うし試合に着るユニフォームもありません。遠征から帰宅した直後は、洗濯物が増えている上に疲れて帰ってくるのでかなりきついようです。
洗濯機が1台しかないので、先輩後輩関係なく争奪戦です。
近所には徒歩で行けるコインランドリーもないので、タイミングを見計らって洗濯をする必要があります。
クリーニング店にお願いしないといけない洋服は、自分でお店にもっていかないいけませんし、忘れず自分で取りに行かなくてはなりません。
「これは自分で洗濯できないよ」と私がいい伝えたことも忘れて、さらに乾燥機まで使って縮んでしまった洋服もあります。
具合が悪くなれば、自分で病院を探していかなくてはいけません。(医療関係施設と同じ敷地内に建物はあっても、緊急の体調不良の対応はしてもらうことができますが、通常の診察ができる施設ではありません)
うちの子供達は2人とも、高校生になったばかりの前半は生活に慣れることで精一杯で、試合も散々でした。生活が安定しないといろいろな部分にひずみが出ることを、本だけではなく身をもって知ったようです。
定期テスト対策も部活はテストの前日まであるので、一夜漬けみたいな勉強法は間違いなく失敗します。一夜漬けも疲れて寝てしまって無理なほどです。
下宿生活で大学を一般受験しようものならなおさら大変
理由はすべてこの記事に記載してあります👇
https://reemetal-life.work/2020/11/10/university-entrance-exam/
しかも公募推薦も落ちましたから。
残りは一般選抜での合格しか方法がありません。
離れて住んでいるから、受験勉強の詳細な進捗が私達にはわからないのです。
自立した生活を3年も送ってきたから、自分はもう完全に自立できたという自信と思い込みのせいで、自己流でやっている勉強法がまずいということに気がつきません。
私が問いただせば問いただすほど、「ちゃんと私は勉強しているから大丈夫!」と怒って電話もでなくなりました。
それでもこちらも負けずに何とか話をして、危機的状況であることを何とか自覚させたところです。
学校の先生は学校内の子供達しかフォローできないししない
学校の定期テストの成績が悪ければ、学校で指導されたり補習を受けたりしますし、学校で体調が悪くなれば保健の先生が親身にケアしてくれます。
でも一歩学校の外へ出ればノータッチです。
大人が見ていないところで、子供は何をしているかわからない
同居していれば異変に親が気が付くかもしれませんが、下宿生活をしている子供は、翌日学校へ行くまで何をしているかなんてわかる大人はいないのです。
また、受験対策についても子供が先生に積極的に聞きに行って吸収しなければ、先生側からのアクションはありません。
「この子は下宿生活だから特別に目をかける」みたいなことはないです。
親の心配は健康面と安全面
さらに、勉強のこと以外にも健康面のことがあります。
体調の違和感を我慢して、誰にも相談せずに生活していることもよくあります。
耐えきれなくなって病院に行ったら立派な病名が付く症状で、しばらく通院が必要になったこともあります。
「下宿生活で親と離れて暮らしている」と子供が伝えたら、わざわざ自宅の電話に治療経過の報告をしてくださるお医者様もいらして、良い病院で診てもらえたなということはありました。
大人でも自覚症状がありながら、我慢してお勤めし続けることはよくあることですが、自立しているとはいえ自力で稼いで生活しているわけではありません。
離れていても、保護責任者は私達親です。
そういう面で言うと、以前下校中に不審者に遭遇したことをすぐに報告せず、夜中に電話で連絡してきたことがありました。
朝になってすぐ学校へ連絡して、学校を通して警察へも被害届を出したりしました。
1人で夜道を帰ることはほとんどないのですが、複数で帰宅していても不審者に遭遇したショックが大きくて、夜中に連絡してきたうちの子供以外親に相談しなかったのです。
まだまだ子供ですし、未熟な考えで判断していることがたくさんあります。
こういうフォローは、離れていても気にかけてしていかなくてはいけないのが少し大変です。
最後に
とにかく、親元離れて生活しないとどんなもんだかわからない下宿生活。
でも、下宿生活をしている我が子二人は、親の心配をよそに失敗したり挫折をしたり、大小トラブルにまきこまれたりしながらもたくましく成長していっているなと感じます。
自宅から通える高校へ進学していたら、きっとできなかったであろう経験もたくさんあります。(良くも悪くも)
正直、高校時代から教育ローンを組んでまで私立高校へ行かせることって、意味あるのかなと思ってしまうこともあるのも事実です。
でも、つらくても大変でも毎日がんばって過ごすことができるのは、「自分で決めた道だから」だと思います。親から見たら、下宿生活をしなければこんなことにならなかったのにと思うこともありますが、なにより自分で決めたことで覚悟が決まったから頑張れているのだと思います。
それでも、弱音がはけるような場所はいつでも用意してあげたいから、キツイことを言うこともありますが、私は子供達が電話で話を聞いてほしい時は、何時でも何時間でも相手をしています。
子供達が巣立った時点で子育ては卒業したと思っている私ですが、なんだかんだでまだまだ手がかかりそうです。
それでは。
以上 ばむじーんでした。