こんにちは!
ばむじーんです。
今回は長女の高校受験を振り返り、記事を書こうと思います。
中学3年の夏休みまでの進路希望調査は、娘はずっと希望する高校を記載する欄に「未定」と書いていました。
ずっとスポーツ漬けの生活をしてきて毎年全国大会へ出場してきたので、周囲の人間はスポーツ特待生として私立高校を受験する子なんだろうと思っていたのですが、そんな気も全くない状態でした。
なので中学3年の夏休みに多くの学校で行われる三者面談では、担任の先生も困っている状態。
もちろん私達親も娘が何を考えているかわからなくて、連日親子喧嘩となりました。
もくじ
進路の方向性がはっきりしなかったので、四者面談になりました
中学3年生は、ほとんどの場合中体連で負けた時点で部活動が引退となると思います。(中総体と呼ぶ地域もありますが、ここでは中体連で統一します)
一部の競技を除いては夏休み前に地区予選があって、夏休み入ってすぐに県大会、地域ブロック大会、全国中体連と続いていきます。
勝てば続きがあって負ければ終わるという瀬戸際の時期に、大事な三者面談が入るわけです。
当時娘は県大会を突破したので、次の地区ブロック大会予選に向けて練習中でした。
さらに反抗期真っ最中で、先生や親と面と向かってまともな話をするのが面倒だと思う時期です。
なので、あえて単身赴任先から夫を呼び出して四者面談にしてもらいました。
自分の人生がかかっているしお金もかかる話ですから、面倒だとかだるいとか言ってられません。
もぞもぞしながら娘は、
「スポーツ漬けの生活は中学で終わりにしたいので、高校は普通の公立高校を受験したい」と言いました。
でも、ここで親や先生が「おーそうか。切り替えて頑張れよ」と素直に言える場合は、
- 学校の定期テストで5教科が平均点以上
- これまでの進路希望調査でも公立高校を希望してきている
- すでに高校受験に向けて学習塾へ通っている
- どうしても行きたい高校が決まっている
- これまでに民間の模試を数回受けていて、自分自身の学力をよく理解している
- 自宅でも自主的に受験勉強に励んでいる
というような理由がある場合。
ところが、中学3年の三者面談の時点で
- 学校の定期テストは学年が上がるごとに点数が下がる
- 進路希望調査ではずっと未定
- 学習塾へは全く行っていないし、進研ゼミなどの学習教材も購入していない
- 模試も受けたことがない
- 定期テストは悪くても、受験は何とか乗り越えられると思っている
- 大会三昧で、学校をよく休んでいる
- 毎日学校の宿題をこなすだけで精一杯なほど、練習漬け
という状態です。
こんな状態で高校受験を一般入試で行くなんて、どれだけ大変なことかわかっているのでしょうか。
三者面談時に先生は、
「今の段階で志望校が決まっていないことが問題。どうしても行きたい高校があるなら、今から本気で頑張ればどうにかなるかもしれないが相当厳しい。でもあなたの場合、私立からスカウトされるくらいのスポーツの成績があるのだから、高校で3年間スポーツを頑張って大学進学を目指してもいいと思うよ。大学入学はいろいろな受験方法があるから、高校でそこそこの進学校へ進んだ生徒と入学したら同じ大学になったということもあるし。」
と子供に伝えていました。
親としても、部活動メインの生活をしていても行きたい高校があるのなら大変でも勉強を毎日するべきだったと思うし、それが態度として日々感じられないから喧嘩になっていたわけです。
それに、この時点でスポーツ特待生として私立高校への進学を決めていれば、学校見学会に参加したり、高校の部活動の顧問の先生にアポを取って練習にまぜてもらって体験することも可能でした。
さらには、公立高校の学校見学会へは大会が重なり全く行けない状態。
ブロック大会で負けたので、受験勉強に切り替えるのが普通。でも娘は・・・
塾の夏期講習へ行き始める子が増えていきました。もちろん、塾に行かなくても合格できるように3年生の先生はバックアップをしてくれています。
娘が試合に負けたころはお盆直前。塾の夏期講習への参加は間に合いません。
ただ、本人が
「私、工業系の職業に将来就きたいと思っているの。だから工業高校に行きたい」
と言ってきました。
小さい頃から女の子らしい遊びよりも、大工さんごっこしてるのが好きな子だったので、それを聞いても驚きはしませんでしたが、それならそうと、公立の工業高校受験に向けてシフトチェンジしなければいけないでしょう!
でも、何科がいいのと聞いてもそこまでまだ方向性を決めていないし、決められないという返事。
「だったら始めから工業高校へ行く道を選択しなくても、大学受験する時に工学部を志願したらいいじゃない」
と強い口調で言ってしまったものの、小学校からずっとスポーツ中心の生活をしてきた娘は、高校生活についてじっくり考える時間も無かったし、試合会場で戦う相手が高校生や大学生も多かったので、部活動に励む高校生を見てのイメージしか湧かなかったようです。
さらには、女子で工業系の道にすすむというのは少人数ですし情報が少なすぎます。
少ないながらも情報をかき集めて進路決定をしていくべきところを、部活動にウエイトを置いたので、そんな余裕はなかったと思います。
個別に私立高校へ学校見学をお願いした
私は見かねて、スカウトして頂いた地元の私立女子高校の部活動の顧問の先生にアポイントを取って学校見学をさせてもらえないかと交渉しました。
「学校見学に1校も行っておらず、部活動以外の高校生活のイメージが湧かないようなので、校舎を見せていただけないでしょうか?」
とお願いしたところ、イベントは終了してしまったので、生徒の話を直接聞いたりはできませんでしたが、快く校舎内を案内していただけることになりました。
逆にそれでよかったことがあって、教室を見せていただいたりしながら進路指導体制など結構突っ込んだ話もたくさん質問して聞くことができました。
結局この私立高校は受験しませんでした。そのきっかけになったのが、
「うちの高校から工学部のある大学へ進学することはまず難しい。それに、学校側から工学部の指定校推薦の案内をいただいたことがない」
という回答をいただいた事でした。さらに、
- 運動部に所属する場合、この私立高校は普通科にしか所属することができず、特進科と勉強内容が異なること。
- 普通科に所属している生徒の多くは、文系の指定校推薦枠で受験していたり、専門学校を希望する人が多いこと。
- なにより、文武両道は素晴らしいが、スポーツ特待生として本校に入学した場合は、スポーツでの好成績を望まれるので、部活動の練習に集中してほしい
- 部活動で好成績を残せたら、大学もスポーツ特待生として進学できるチャンスはあるが、最低ラインがインターハイや国体、全日本選手権出場であるため、ハードルは高い
こんな具合です。
娘は時間を設けることなくこの話を聞いた時点で、この学校への進学はないと思ったそうです。
正直私自身も、スポーツ特待生として部活動を全うした先のサポートが、思っているよりも薄く感じてしまい、推し進めるようなこともしませんでした。
新学期に入ってしたこと
県内統一模試を受験してみる
私達の住む地域は3学期制です。
イベントは無かったものの、私立高校の校舎を見せていただいた事がいいきっかけになりました。
他の子より受験に向けてのスタートがずいぶん遅れてしまいましたが、何とかしなくてはいけないと思うようになったので、まずは今からでも申し込み可能な県内統一模試を受験してみることにしました。
この模試では、今漠然とでも思っている高校を選択して受けることにしました。
多くの子は塾を通して申し込んだ模試ですが、私達は指定された書店経由で申し込みました。
模試当日、模試もはじめてだし学校以外の場所で試験を受けるのもはじめての娘。
さらには会場にいた受験者数の多さに面食らっていました。
逆に、うちの娘が模試の会場にいること自体驚いている友達が多かったです。
「あれ?スポーツ推薦で私立高校に行くのかと思っていた」
とかなり言われたそうです。
模試の結果は・・・親は予想通り。
さて、模試の結果です。
試しに、地域一の進学校も選択しましたが、採点結果はお察しの通り(´;ω;`)
さらに工業高校も数校選択しましたが、本人が希望としていない学校ならぎりぎり合格ライン。本命の方はあと一歩足りず。
私は予想通りの結果だったので、
「さぁ結果がでました。具体的な現在のレベルが分かったのでよかったね。どうする?」
と娘に尋ねたら、
「この結果が出るまで、高校で部活を続けないという選択をすること自体きっぱり宣言できなかった。でも、やばいねこれは。切り替えないと。」
と意識が変わってきました。
中学部活動引退前にエントリーしていた試合を最後に、完全に受験モードになることを宣言
夏休み前にエントリーしていた全国大会の予選会を最後に、受験モードに切り替えると本人から話があったので、周囲には何も言わず予選会当日を迎えました。
夫も私も、これが最後の試合になると思っていましたので、本人が思うとおりに試合をしてくれればいいねといつも通り見送りました。
学習塾へ行くことも検討しなくてはいけないかなとも話していました。
試合には負けたけども、会場でスカウトされて動揺
試合はあと一歩のところで負けて予選落ち。
これで私のスポーツ中心の人生は一旦終わりだと本人も思ったそうです。
帰ろうと思った時、現在入学している高校の部活顧問の先生が学校の書類をもって話しかけてきたそうです。
たまたま小さな頃から顔見知りの先生ではありましたが、長年県トップの成績でインターハイに連続出場している学校の先生です。
「うちの学校に来ない?その代わり、文武両道は絶対だからスポーツだけやっていればいいというわけにはいかないよ。2週間くらい考えて返事ちょうだい」
そういわれて、娘はとても驚いたそうです。
当時、この高校の部活動に在籍している先輩方には娘は試合で勝てないレベル。
「こんな先輩方に比べたら、自分の実力はガクッと落ちるから足を引っ張るだけなのに、どうしてこの先生は私に声をかけてきたんだろう?」
こう思ったそうです。
私達親は理由が分かっていました。長女の学年は全体的にレベルが低いうえに、長女は中学3年の中では県1位のランクだったからです。地元の1位選手をとりあえず確保したいという高校の部活動のスカウトあるあるです。お断りした高校もそうでした。
県トップの高校から声がかかって、舞い上がる娘
この大会を最後に受験勉強に切り替えるはずの娘が、高校のパンフレットを片手にニヤついて自宅へ帰ってきました。
娘:「どうしよう。お母さん。インターハイに毎年出ている学校から声かかったよ」
母:「明日にでも断りなさい。受験勉強に切り替えるんでしょう?もう迷っている場合じゃないから」
私としても悪い気はしなかったのですが、切り替えないとまずいという空気感を出さねばならないと思い、あえて良い返事はしませんでした。
しかも、この高校に合格したら自宅から通えません。下宿生活になるのもわかっていたし、かなり自己管理の質も問われます。進路に迷う割には勉強を必死に頑張る様子も見せない娘を、良い話が来たからというだけで出すわけにはいかないのです。
高校に通う先輩からも「一緒にがんばろう」と誘われる
部活動のルールがめちゃくちゃ厳しい割には、成績が今一つという学校もある中、この学校はSNSの利用は特に制限をしておらず、娘のアカウントにDMで、
「先生からパンフもらったでしょ?うちの学校にきて一緒に部活やろうよ!」
と数人の先輩から連絡が来たそうです。
国体に出ている先輩方が宿泊先からもDMをくれたとかで、ますます浮つく娘。
私は変わらず冷酷に「断りなさい」を言い続ける日々。
とうとう娘が・・・
「お母さん。この学校でどこまで自分がスポーツで頑張れるかやってみたい」
急にまたおかしなこと言ってきたと思い、かなり私は怒りました。
スポーツ特待生として入学するということは、ただスポーツを続けることだけ要求されるわけではないし、何より今の先輩方が卒業して娘の代になったら、娘のせいで伝統が終わってしまうという危うさをとても感じていたので、そんな簡単に許すわけにはいきません。
この学校の先生が声をかけてこなければ、娘はこの学校すら頭になかったし、迷うことなく受験勉強に切り替えたのに。
それに、部活動の成績に差があるだけで以前断った学校と同じ女子校。
進路に対しての内容もきっと同じ。
こう決めつけていました。
でもあまりにも娘がしつこいので、この学校も1度体験入部や学校見学をさせてもらうことにしました。
私は、断ることを前提に今思っていることや不満を全部先生にぶちまけようと決めて。
娘だって練習が厳しすぎて諦めるだろうと思っていました。
全く違う学校の体制と部活動顧問のフォロー
以前お断りをした私立高校の部活動の練習内容は、小学校の時から合同練習をしていたこともありよく分かっていました。それを踏まえての県トップ校での練習でした。
でも、同じ競技なのに練習内容が全く違うとのこと。これは私にはわからないことですが、娘の表情や態度から伝わりました。そして、一緒に部活をやろうと誘ってくれた先輩の相手にまったくならず、体力的にも差がかなりありました。
これで自信無くして諦めるだろうと思ったのですがむしろ逆で、自分にはこういう練習があっていて、まだまだ自分自身でも実力を伸ばせるチャンスがあると思ったという超ポジティブ発言。
さらに実は私も驚いたのが、
- 女子校だけど大学の工学部の指定校推薦枠が毎年あるということ。卒業生で工学部に入学した人はほとんどいないそうですが、工学部のある大学からは毎年書類が届いている状態。
- また卒業生の大学進学先が、以前見学した高校よりも多くレベルが高い
- 大学でもスポーツを続けたい場合の受け入れ先も、受験はしなくてはいけないけれども、顧問の先生がこちらからアピールして交渉権は取り付けることは可能だということ。もちろん、スポーツの成績も学校の評定も関係あるが、インターハイに出たことが無いからスポーツ推薦で大学に行けないということではない。いくらでも道はあるけれども、努力は必要。
- 特進科だろうが普通科だろうが、授業内容が違うだけで部活動の制限はない。両立するのもしないのも本人次第だし、その努力に対してのフォローは我々教員が全力でバックアップしますとのこと。
これらに加えて、
「なぜうちの子に声をかけたのでしょうか?県で学年1位でも、実力的にはどんな位置なのか先生もご存知でしょう。」
と答えたら、娘が今伸び悩んでいる理由や直したい癖など、これまでの娘の試合をいくつか見て分析をしてきた中での指導を考えているとまで回答いただいたので、正直私達親も悩み始めてしまいました。
ただし、スポーツ特待生=あれこれ無料というわけではない
ただしこの学校。スポーツ特待生として入学しても、授業料をはじめすべての費用が無料になるわけではなく、半額負担となります。
下宿生活にもなるし、経済面を考えたらそれは学校側では何もできないので、無理には入学を進めないという話になりました。
実際、
「インターハイに連続出場している学校だけれども、全額免除制度がない。それでいて練習が厳しいとなればちょっと嫌。全額免除制度が設けられて練習もそんなに厳しくない学校なら、親も喜ぶし自分も受験が楽でいいしね。」
という理由で敬遠されて、毎年この学校にスポーツ特待生として入学してくるのは、多くて3人程度。
それはそれで厳しい練習を乗り越えて強くなりたいという生徒だけが残るので、途中で退部する子はいません。
この輪の中で、うちの娘はやっていけるのか。
逆に全額免除で練習が甘いと思われている学校は、毎年退部する生徒が出ています。
この時もそんな考えで入学した生徒が2人部活を辞めたし、しかも一人は学校まで辞めてしまったという話も聞いたばかり。
厳しくてもがんばるから。お願いと言われて・・・
娘にはお金のことも正直に話しました。
そして、今のあなたを信用できないとも言いました。
スポーツを辞めて工業高校へ行くという決意が、高校教師の一言で覆るような子です。
厳しすぎて部活を辞めるだの、思っていたことと現実とのギャップを感じて学校だってやめてしまうかもしれない。
でも、娘は行きたい行きたいの一点張り。
そんなに言うなら、泣き言は言っても部活は最後までやり通す。勉強もたくさんやれとは言わないけれど宿題はきちんとやる。提出物は出す。赤点は取らない。
これらを約束して、スポーツ特待生としてこの学校を受験することにしました。
受験前に、いくつか同じようにオファーをいただいた学校はあったのですが、本人は見向きもせず迷うことなく断っていました。
無事に合格しましたが、実際に入学するまでが大変
入試に学力試験がなかった分、英検を受験させた
入試は面接と作文、実技のみ。学力試験がないと思うと気が緩みがちになるし、面接の緊張感が体験できると思ったので英検を受けさせました。3級ですが、言語は違えど面接の実戦演習にはとてもプラスになりました。
さらに、受験当日の面接で、「スポーツ以外に頑張ったことは何ですか?」という質問があり、英検3級に合格したことを答えることができたのもとてもよかったです。
進学校を目指すご家庭からしてみたら、英検3級を中学校3年でやっと受け始めるのは笑ってしまうことかもしれません。準2級に合格している子も多かったですから。
それでも、合否よりも予行演習ができることを優先にしたので合格はおまけでもあり、スポーツ以外でも頑張れば結果が出せるという自信にもつながりました。
即戦力として使える選手になるように、週末は通って合宿や練習に参加
高校入学をしてすぐ使える選手になる為に、合格後はチームメイトとなる先輩とコミュニケーションを取りつつ、同じ練習メニューで基礎体力の強化や戦術の勉強をしました。
毎週毎週、私や夫が車で高速を使って送迎したり場合によっては高速バスで通ったり・・・。
きつかったですね。特に冬だったので大雪が降るとなおさら。
それでいて思うように動けない。先輩の練習相手にもならない。他校との練習試合にもまぜてもらいましたが勝てない。
本当は、合格したけど入学許可は頂いてないので、この時点では別に無理して練習に参加することもないのですが、ここで嫌というほど現実を受け入れないと、たぶん高校入学していきなりでは親元を離れて生活することにもなれなくてはいけないし、キャパオーバーになることも考えられたのであえて行動しました。
5教科の基礎はしっかり学んで入学できるように
高校入試は、公立高校受験者よりも早く終わってしまったので、卒業文集委員に強制で選ばれて気も緩んでいきました。
でも、入学前のオリエンテーションで学力検査があったため、それまでにきちんと基礎は学んでおこうと学校経由で購入した問題集を使って自主勉強をしていました。
受験勉強をしようと一度決めたあの時期よりも勉強をしていたと思います。
試合会場で徹底的にマークされる
高校生に紛れて団体戦に参加させていただいた事もありました。
この時からインターハイの県予選に向けて、娘の試合内容を観客席からビデオに録画しているよその学校が目立ちました。
ハンディカムで録画しながら私が後ろにいることも気づかずに、娘に勝つ方法を話し合っているよその高校生の話を、私が漏らさず聞いて娘に伝えることもよくありました。
お断りをした高校の先生方に、嫌味を言われる
合格してしまった後に何を言われてもどうしようもない話ですが、娘が断った高校の顧問の先生は、私や娘に、
「あなた(お宅の娘さん)は高校選びを間違えた。必ず泣きを見るし、無駄な高校生活を送ることになる」
と言ってきました。
それには理由があって、娘と同じ中学を卒業した先輩が過去に同じ高校に入学したのですが、全く活躍できずに終わってしまったからです。
「レベルの高いところで最後尾に何とか食らいついているより、レベルを下げて一番でい続ける方が楽でいいのに。バカだね。苦労させるために実家から出してまであんな高校に行かせるのか」
とまで言われました。
私の一番嫌いな言葉をこの先生は口にしたので、逆にスッキリしましたけどね。
「あーこの先生のいる高校を断って良かった」ってね。
去った人間に嫌味を言う余裕があるなら、毎年スポーツ特待生が辞めていく原因を突き止めた方がいいのに。その原因がこの教師自身にあることに本人も学校も気づいていないという・・・。
安易にスポーツ特待生として受験を決めるのはまずい
真剣に本気で頑張りたくて、自分で決めた高校にスポーツ特待生として入学できるなら一番いいのです。
でもスポーツ特待生として高校進学をするということは、ここまでの実力をつけるまでに指導してきた、学校の部活顧問とは別に存在するクラブチームの監督やコーチの想いも背負うことになります。
中には、本人は高校に行ってまでスポーツを本気でやる気がないのに、クラブチームの監督やコーチに「俺の面子がつぶれるから」という理由で仕方なく入学を決めた子もいるのです。
うちの下の子の同級生はこの理由で今年度高校入学をしましたが、あっという間に退部したそうです。
出身中学校名と、指導した監督の名前を背負って入学して即退部してしまったことの方が、今後の信用問題に大きくかかわると思います。
子供にやる気がないのなら、親が全力で味方になって余計なことで割り込んでくる大人を阻止することも大切だと思います。たとえ中学で全国大会出場経験がある子だとしても、それはそれ。
高校に進学するのはここまで指導した監督やコーチ、親ではありません。
あとは「受験が楽でいい」という理由でのスポーツ特待生としての入学は、あまりにも危険すぎます。それだけ部活動を本気で頑張ったご褒美が受験の楽さとなったと考えると悪いことではないのですが・・・。
実際に高校入学をして部活動が本格的に始まってすぐ、「こんなに厳しいとは思っていなかった」という理由から退部をしたのはいいけれど、退部してしまったことに責任を感じるあまり不登校になってしまった子もいます。
「滑り止めとして受験する生徒が多い学校」の専願は慎重に
公立高校を受験する生徒が、私立高校を滑り止めとして受験する場合があります。
滑り止め用として多くの受験者がいる学校は、「訳アリ」の生徒が多い学校でもあります。
公立高校受験に失敗した生徒がごそっと入学してくることも考えられるわけです。
いろんな思いを胸に入学してくることでしょう。
悔いなくがんばっての結果だからと切り替えられる子はいいのですが、後悔だけが残ったままの子や落ちたことを執拗に親に責められ続けながら入学してくる子など、良いモチベーションで入学してくる生徒は少なめです。
そんな生徒とスポーツ特待生として学力試験なく合格して入学してきた子と同じクラスになると、人間関係でトラブルが起きる場合もあります。
「何の苦労もなく高校に合格している人」みたいに思われがちです。
特に女子校はそういう嫌な面が顕著に現れます。
足の引きずりあいのようなことが起こります。
「学校生活がつまらない」と思う生徒が増えるほど、この思いがなぜか伝染してクラス全体の雰囲気も悪くなります。
なので、滑り止めとして受験者数が多い学校へスポーツ特待生として受験するリスクも頭に入れておいた方がいいと思います。
まとめ
高校でもスポーツに打ち込むことは素晴らしいことです。
でも、高校を卒業しても大学で同じようにスポーツを優先して進学を決めるかどうかは、今の時点では誰にもわかりません。
もしも「スポーツ漬けの生活は高校まで」と決めた場合、スポーツを優先させること以外の進路実現を考えるとすると、今検討中の私立高校はどれだけのフォロー体制が整っているのか、きちんと入学希望をする本人と保護者は現時点で理解されているでしょうか。
学校のパンフレットや公式ホームページには、どこの学校も進路実現に向けてサポートをしていくという内容が書いてあります。
でも、さらに「どんなサポートなのか」を直接聞いたりして情報を入れていくのとないのでは全く違います。
少なくても、うちの娘のように工業系(理系)に進みたいという話が、高校受験前から出ている場合は、なおさら受験は慎重にならなくてはいけません。
なぜこう思うのかは高校生活編で書いていこうと思います。
かなり長くなりました。
以上
ばむじーんでした。
