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遅発性統合失調症

|ブログ|遅発性(高齢者)統合失調症【遅発パラフレニー】の家族をもって ⑧説得、そして土下座

こんにちは。

ばむじーんです。

遅発性統合失調症の義母と向き合って、20年になります。

前回のブログはこちらからも読めます。

遅発パラフレニー⑦
|ブログ|遅発性(高齢者)統合失調症【遅発パラフレニー】の家族をもって ⑦連日の電話、週末の訪問こんにちは。 ばむじーんです。 遅発性統合失調症の義母と向き合って、20年になります。 前回のブログはこちらからも読め...

ケースワーカーさんとお話しした結果

何件も精神科のある病院へ電話して、やっと話を聞いていただける病院へたどり着いた。

これまでのことをすべて話したあと、ちょっと待ってくださいと言われてしばらく電話が保留になった。

結構待ったと思う。

お待たせしましたと戻ってきたケースワーカーさん。どうやら少し時間の空いていた医師にも相談してきてくれたらしい。

「診察で正式に決まるものなので、断言できませんがおそらくお義母様は統合失調症だと思われます。ざっくり言ってしまうと、以前は精神分裂病と言われていたことのある病気です」

ほらやっぱり。精神病だった。ひどく疲れがたまっているとかじゃないじゃん。

病名が付く可能性があると聞いただけで、私はちょっと安心した。

でもやはり、

「本人を必ず連れてきてもらわないと、正式な診断もできないし症状に見合った薬も出せません。もしかしたら入院になるかもしれないので、いろいろ手続きもありますし。お話を聞くと車で高速で2時間くらいかかるところに住んでいらっしゃるのでしょう?お義母様は。連れてこれそうですか?」

こうなる。

「がんばります」としか答えられないし、もうこの病院でしか面倒を見てもらえないと思ったから、ケースワーカーさんをがっちりホールドしておかねば。

ケースワーカーさんとは、今日とか明日とか日程を事前に決めて連れてこれるような状態じゃないので、本人が病院へ行く気になったときにすぐ連れて行って診てもらえるように連絡を取るということで、いったん電話を切った。

子供が昼寝をしている時間での電話だった。

いざ、説得・・・の前に

まずは息子である夫に報告

仕事中であることはわかっていたけれど、夫に報告を。

疑われる病名と入院になるかもしれないと聞いて、電話越しで絶句していた。

妻である私は所詮他人。

だから客観的に今回の件は淡々と進められるし、かわいそうとか情に流されるとかはない。

もしかしたら、夫や義父は私を冷たい人間だと思っているかもしれない。

それでも、ここで迷っていたら私たちの生活もどんどんむしばまれてしまう。

義父の方には、夫に電話をしてもらって今後の対応について話し合ってくれとお願いした。

息子と父だけで母のことについて話し合うことも必要と思ったから。

でもそれがロスを生むことになった。

義父の頭の中は、世間体のことで頭がいっぱい

家に帰ってきた夫に、義父と電話で話したのかと聞いたら、ちょっと考えさせてくれと言われたのこと。

はぁ?

いまさら何言ってんの?

要は「精神科に入院するかも」ということで頭がいっぱいになった模様。

もう我慢できず、直接義父に私が電話していろいろ聞いてみた。

精神科に入院させるほど、母ちゃんはおかしくないと思いたいし、それ以上に精神科に妻が入院したことが世間様にばれたら・・・のそればっかり。

入院するかしないかなんて診察しなきゃわからないのに、いつも強引な義父が脳内だけで考えておろおろしていた。

おろおろする前にまずは診察。

義父には義母へ病院へ行こうと説得させるという大切な任務がある。

目標は直近の土曜日の診察日。

ここはケースワーカーさんからは言われていなかったが、ちょっと大げさにわざと日にちを決めて任務をお願いした。

暴言、暴力、大泣き、土下座

土曜日の早朝、義父に連れられて義母が私たちのアパートへやってきた。

部屋に入って早々、「私は頭なんておかしくない!!!!!」と騒ぎ始めた。

義父は、息子や嫁の私が、おかしいって言っているから病院へ行った方がいいとしか言わず逃げ始まった。

義父は、

「俺は、夜中に眠れなくて俺を起こしてくるのと、お風呂に入るのを嫌がるのだけはやめてほしいと思っている。それだけでいいんだ。今日の夜からピタッと治るなら病院に行かなくていいよ」

と義母に言った。

すると義母は、

「うるせーこのやろー!くそじじい」といいながら、隣にいる義父の腕に向かって、ぐーで殴り始まった。

義母は怒るとチンピラみたいな口調になる。

これは日常のことなので、義父もひたすら腕を殴られ続けているだけ。

でも、うるせーと反発するときは、義母自身が言われたくないと思っている証拠。

夜中寝ている義父を起こすことやお風呂に入らないということに対して、自分で認識しているということだ。

さらに、

「おばさんみたいに、牢獄みたいなところに入院なんてしたくない。おばさんみたいに私は頭なんておかしくない」

と泣き始まった。

血縁関係のあるおばさんなのか、幼いころからよくしてくれた他人のおばさんなのかよくわからないが、何十年も前の精神科に入院した人がいるみたいで、入院した当時のことを覚えていてよく口に出す。

怒鳴ってみたり泣いてみたり、絶対病院になんていかないと言っているだけの繰り返しで、義父もまたこの会話から逃げたくなって、私に振る。

しかたないので、

「お義母さん、何でもないなら医者も何でもないことくらいわかるよ。問診の時にきちんと質問に答えられるでしょう。堂々としていたらいいよ。お義父さんも、〇〇くん(夫)も、私も、お義母さんはおかしくなってると思うくらい不思議なことを言ったりしているんだよ。だから病院で診てもらった方がいいと思っている。最終的な判断は医者がすることだから、医者が何でもないと言えばそれでいいじゃない」

と言ったら、

「私を豚小屋のような牢獄のような部屋へ閉じ込める気か!!」

と真正面から言われてしまった。

でも、私たちももう病院しか頼る場所がないので、夫と義父がいる目の前で土下座して、

「お願いします。1回だけ病院に行ってください」

と頼んだ。

義父は私の姿を見て、笑いながら

「ここまでして病院に行ってくれって頼んでるんだから、1回だけいってみよう。」

と説得していた。

笑ってんじゃないよ。ばかみたい。子供たちだっているのに。(子供は覚えていないので良かった)

息子である夫の発言なんて、まったく効力なし。

でも

「絶対一回だけね」

と泣きながらだが義母は納得してくれた。

そうとなれば急がねば。病院へ電話して即出発。

義父母にうちの子二人に、夫に私。

6人総出で、いざ精神科へ。

この時初めて私も病院へ入ったし、ケアワーカーさんと初めて対面した。

とりあえず連れてきたけれど本人は何でもないと思っているので、診察が終わった後、改めて義父と夫が話を聞く時間を作ってもらうという打ち合わせをした。

私の役目はここでおしまい。

何せ嫁ですから。子供の面倒に集中します。

今思うと、義母のために6人で精神科に行って待合室で待つなんてすごいことしたなと思う。

子供2人も本を読んだり、ちょっと飽き始めたなと感じたら病院の外回りを一緒に散歩して気を紛らわせたり。

病院内での待ち時間中も外に出た時もそうだったが、たぶん通所デイケアに参加しているのだろう人たちが、集団で歩いていた。

病院の外には、道路を挟んで反対側にデイケアの施設があったのでたぶんそうだと思う。

覇気のない人たちが一点を見つめてしか歩いていないので、子供たちもなんか変だと感じ取ったみたい。

遊んでいたり、歩いている最中に作業や足を止めてじーっと見てしまうことが度々あった。

診察待ちの間に出会ったこの人たちも、ほとんどの人が統合失調症になって社会復帰に向けてリハビリをしているのだと思うが、義母がこの人たちと同じ病名と診断されるには少し疑問があった。

見えないものや聞こえないもので不安定になっているのはわかるが、そんな症状が出ない時は、家族との会話が成立するし楽しく笑ったりすることもあるからだ。

やっぱり本当は何でもないのか・・・?

更年期をこじらせたものなのか・・・?

そんなことを考えながら、診察室に入っていった義父母と夫が出てくるのを待っていた。

 

続きは次回。